2014.10.09 Thursday
ノリノリのおばちゃん出現でうれしくなる
息子が師事している教授たちのジャズ・コンサートに行った。毎学期行われる、定例のアンサンブルで、その名もずばり"Faculty Jazz Ensemble"(職員ジャズアンサンブル?)。正直いうと、このアンサンブルにはぜんぜん魅力を感じていない。一人を除いては「クラッシク音楽が専門ですが、ジャズもほどほどにはこなせます」というのが見え見え。ジャズのソウルが感じられないというのがわたしのいつもの印象だ。
加えて教授陣はみなさんお年寄り。もう何年もこの演奏会に行ってはいるけど、学生たちとちがって進歩がない。学生たちのアンサンブルは、成長がすさまじくて見ていてわくわくする。フレッシュマンで入ってきたばかりの学生がシニアになる頃には、雲泥の差を魅せつけてくれる。 演奏会にさきがけ、コンサートホールの前で息子たちのコンボが前座(?)演奏をしていた。 隅の椅子に座って聴いていたら、年配の女性(↑写真の人ね)が「あなたの横座っていい?」というので「どうぞ!」 息子たちの演奏が始まると、横で体を揺らしてリズム取りまくり。ほんとにノリノリ。ソロがびんびん来ると、「ここっ!」てところで、絶妙に「イェィ−」「オーライッ!」と声をあげる。わたしは心の中で「やるなこのおばちゃん」。ジャズの楽しみ方を知っているというか、聴き方が堂に入っているというか。最初の曲が終わったところで、くるっとわたしの方を振り向き、「ひょっとしてあなた、あのトランペッターの?」(アジア人は少ないのですぐわかるわな)というので、"Yes! He is my son."と答えると、"Congratulations!!!!"(おめでとう)。 ???「何がですか?」と言ったら、「こんな演奏のできることによ♪」と満面の笑み。 曲のあいまに、 「私はね音楽なしの人生なんて考えられないの。だから演奏会があるたびにこうして駆けつけて楽しんでいるのよ」 とふたたびニッコリ~。わたしのようなおばちゃんがここにもいた。(笑) 今日の演奏者に知り合いがいるわけでもないらしい。 それにしても、息子たちの演奏をこれほど体を揺らして楽しそうに聴いてくれるおばちゃんがいると思っただけで、わたしまでうれしくなった。この調子だと、また遭遇するかもしれないなこの人と……。 JUGEMテーマ:ジャズ |