みしがん・でいず

「ぼへみあん・ぐらふぃてぃ」http://gogo.chips.jp/ USA編。

のんびりゆったり子育てとシンプルライフを求めて、家族で南国サモアに移住。その後さらに米国に。日本を脱出してから、かれこれ19年が経ち子どもたちは成人してしまいました。米国・ミシガン州より発信していますジャズ好き、アラフィフ。
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『アメリカン・スナイパー』を観た
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    日本でも映画『アメリカン・スナイパー』が2月21日公開されたようだ。アメリカで公開された戦争モノとしては、史上最高の興行収入を記録更新中で、世界各国でかなりの興行収入を得ている作品だという。保守派、リベラレル派といった政治的立ち位置によっても物議をかもしていると聞く。戦争モノは好きではないのでまず観ないけど、話題の映画ということで観てしまった。

    わたしの感想としてひとことで言えば、「気分の悪い映画」だといえる。アメリカ史上空前の狙撃手といわれた実在の人物、クリス・カイル氏の自伝をもとに作られただけに、人を撃って殺すシーンが多い。戦場なのだから仕方ないのだろうが、そこで罪もなさそうな生活者が、敵か味方という二者択一のふるいで撃たれていく。痛みとか命とか、それまでにあった生活すら感じさせない冷酷さで、虫けらのように撃つ。観ていてほんとに気分が悪くなる。

    けど、映画の中からいろんなメッセージが受け取れることはまちがいない。

    それは、感動とかヒーローとかいうものではなく、戦争とは、正義とは、軍隊とは、人間とは、家族とは、親とは、国家とは……と各シーンから際限ない問いかけがあるように感じられた。もちろん、観る側の心の持ち方や考える技量によるのだろうが。

    主人公のクリスのように、子どものころから、父親に狩猟に連れて行かれて小さなころから守るためと称して射撃訓練をしているような若者が見れば、いくらエンディングが心に突き刺さるものだとしても、狙撃シーンは憧れと映るかもしれないし、クリスこそアメリカンヒーローとみるかもしれない。

    わたしのように、常に母の立場でモノゴトを考えてしまうものからすると、「弱いものを守るために撃て」と親が教えたことが、160人もの人殺しとなり、あげく自身がPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しみ、さらに同じPTSD患者に撃たれて若き命を終えるという悲劇的なストーリーと受けとれる。親が子どもをどう導くかは、ほんとにキーだなと。

    とにかく、アメリカがどんなに正義を振りかざそうとも、戦争で得られる平和っていったいなんなの?国家のために良かれと思って兵役についた人々、PTSDで年間8千人が自殺という数字って気の毒すぎ。世界じゅうの親が「弱きも強きも撃つことだけはおやめ」と教えればそういうことにはならんのですが……というのはやっぱり無理なことなのかしら?

    テロに怯えなければならない事情を利用して改憲の動きもある日本。日本人もアメリカ人といっしょになってクリスのように戦場で撃たなければならない日が来るかもしれないと思うと、映画から平和に繋がるメッセージをみんなが受け取ることを願いたいものだ。


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    | yahoi | 映画・本etc | 10:23 | comments(0) | trackbacks(0) | - | -









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