みしがん・でいず

「ぼへみあん・ぐらふぃてぃ」http://gogo.chips.jp/ USA編。

のんびりゆったり子育てとシンプルライフを求めて、家族で南国サモアに移住。その後さらに米国に。日本を脱出してから、かれこれ19年が経ち子どもたちは成人してしまいました。米国・ミシガン州より発信していますジャズ好き、アラフィフ。
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「李香蘭」を見て国と人の狭間を考える
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     日本語の勉強の足しになるかと思い、朝日小学生新聞が発行している、「ニュースのことば」という小冊子を末息子に読ませている。漢字が苦手の息子には、読み仮名がふってあり、難しい言葉も小学生向きに解説してあるのでちょうど良い。

     とは言うものの、日本で教育を受けていない息子にとって、解説を読んでもチンプンカンプンということがある。冊子を眺めていて、「お母さん、中国残留日本人孤児っていったい何?読んでもわからん……」冊子を私が読んでみると、よくわかるように解説されているではないか。

     これがわからないという息子に唸る。しかし、よくよく考えてみれば当たり前だ。「日本が中国東北部につくった旧満州国で敗戦前後の混乱から、肉親と生き別れるなどして……」と説明されても、肝心な“旧満州国”が息子にはピンと来ないのだ。米国の歴史は習っても、ここでそんなことは習うはずもない。

     私の拙い知識で、一通り説明してみるが、本当にわかったかどうかは疑問。そんなおり、友達から借りたビデオの中に山口淑子さんの実話を描いたテレビドラマ、「李香蘭(りこうらん)」があるのをみつけ、さっそくこの息子といっしょに見た。満州を知るためには、ちょうど良い。

     中国語がたくさん出て来て、日本語の字幕が出る。字幕においつけないだろう息子のために私が声を出して読みながら、ドラマを最後まで見た。息子なりに、旧満州国のイメージ、日本と中国の関係、戦争の怖さなどなどいろんなことが学べたと思う。

     満州で生まれ、中国で育った山口淑子さん。中国を愛しながらも敵対する日本の国籍を持つ彼女の苦悩を想うと胸が痛む。ドラマを見ながら、国家と個人について考えさせられた。

     娘が漢奸罪で死刑になるかもしれない状況で、仲良しだった中国人に「私の彼は“日本人”に殺された」と言われて助けてもらえない悲しみ。“人”のレベルで考えれば聞く必要のないせりふだが、そうはいかない。その辛さを知っているはずの父も、ロシア人である、リュバに対して、ロシアのせいで満州がおかしくなり、自分の人生が変わったと恨みを向ける。何十年ものブランクを経て山口さんが、リュバと再会し、リュパのお兄さんが、731部隊の犠牲者と知った時、“日本人”として「ごめんなさい」と号泣する。

     終戦記念日の今日、ふと考えた。
    「日本に原爆を落とした国、米国で暮らしている」なんて思いたくないし、「真珠湾の恨みを日本人として忘れるな」なんて言葉もできれば聞きたくない。だから戦争はいけない。祖国に誇りを持ちたいと思う。そして世界じゅうの人と人が、心と心で繋がることのできる地球であってほしいと願う。

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    | yahoi | 映画・本etc | 23:08 | comments(2) | trackbacks(0) | - | -
    軍隊を持つべきかどうかという論争とは別のところで、人が人を公に殺すという理屈は、この世界から抹消したいです。でも、現実を見ていると、辛いことばかりです。
    | RYO | 2007/08/22 7:23 PM |

    こんなこと考えると、自然にジョンレノンの『イマジン』が頭の中でオンになります。

    Imagine there's no countries it isn't hard to do
    nothing to kill or die for no religion too
    imagine life in peace...

    | yahoi | 2007/08/22 11:54 PM |










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