みしがん・でいず

「ぼへみあん・ぐらふぃてぃ」http://gogo.chips.jp/ USA編。

のんびりゆったり子育てとシンプルライフを求めて、家族で南国サモアに移住。その後さらに米国に。日本を脱出してから、かれこれ19年が経ち子どもたちは成人してしまいました。米国・ミシガン州より発信していますジャズ好き、アラフィフ。
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タブーを破るコメディーN*W*C
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     9月1日に「ダイバーシティとは?」という記事を書いた。このダイバーシティーの理解に繋げる目的で、大学のマイノリティスチューデントオフィスが招へいした"N*GGER WETB*CK CH*NK"というコメディショーを見た。ショーのパンフレットには、"the smash comedy with the name nobody wants to say"(誰も口にしたくない単語を含んだ粉砕コメディ)と書かれていて、興味がそそられる。大学で開かれるが毎度のごとく、一般市民にも無料で開放というのがうれしい。

     前評判を聞いて、大学でヒューマニティーやダイバーシティ、人権やジャーナリズムなどを勉強する生徒たちは、教授陣からショーを是非見るようにと薦められていたようで、予約席が目立った。1200人収容する会場は満員どころか、400人が溢れて入場できず泣く泣くショーを断念したという。

     登場人物は、アフリカンアメリカンのMiles、アジア人Allan、ラテン人Rafaelの3人で、実際の3人の生い立ちから生まれた経験に基ずくストーリーを、上手くコメディに仕上げたもの。しかしテーマは「人種」というアメリカでは常にそこにある問題であり、実はとても“重い”もの。彼らがプロデュースし2004年に初めてロスで公開されて以来、密かな人気となり、全米30以上の都市で公演されているそうだ。


    英語ですがYoutubeのプロモーションビデオをどうぞ。

     ショーは休憩なしで90分爆走。会場は、休みなく爆笑の渦となる。パンフレットのとおり、米国で実際に口にしようものなら、差別主義者と罵られることはまちがいない単語が連発される。このショーのタイトルがまさしくそれで、N*GGER WETB*CK CH*NK なんて単語を、うっかマジョリティがマイノリティに対して浴びせてしまえば、血を見るどころか、命も危ないかもしれない。

     そんなわけで、絶対に口にはできないけど、心の中では言いたい人がたくさんいるという現実があるのが、アメリカだ。それほど根強い問題を含んでいるからこそ、表面的にはともかく、本音を語り合えないタブーとも言える。参照

     ショーの中で自分たちの経験を基にした人種に対する“ステレオタイプ”を、どんどんコメディというスタイルで投げかけて来る。たとえば、「黒人=大きなおチン○○」と叫んだりで、かなり過激。しかし、すでにみんなの心の中にできあがっている、“作られた固定観念”が存在するのも事実。ふだん、その現実があるのに、口にはできないことをこれほど大袈裟にどうどうと突きつけられると、もう笑うより仕方ないという感じで、会場は抱腹絶倒状態だ。

     さんざん笑わせられた後で、彼らはこうしたステレオタイプをコメディながらも、静かに問う。ステレオタイプで人を見ることが、偏見や差別を生む。それが存在し続けるから生き難い人々がいる。個を個として尊重しあおうよっと。

     最後には、差別問題に触れ、会場に向かって"Do you like Negros?"(黒人好き?)と問いかけた。全ての人間の歴史は、60,000年前にアフリカから始まったことを伝えた後、"Cause you might be one!"(ということは、あなただったかもしれないんだよ)と結ぶと、会場は総立ちとなり惜しみない拍手でわいた。

    ショーの終了後
    テーマがテーマだけに、マイノリティも多く目に付いた。そういう私も間違いなくマイノリティですが……。

     カジュアル過ぎて少々下品な部分もあったが、最後にとてもよいメッセージを残してくれるショーだった。

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    | yahoi | ダイバーシティを考える | 22:36 | comments(4) | trackbacks(0) | - | -
    個を個として尊重しあおうよっと。

    僕には、このフレーズにすべてがあるように感じてなりません。
    | RYO | 2007/09/14 1:58 PM |

    「ステレオタイプで人を判断してはいけない」理屈でわかっていても、現実は人種によって判断されてしまうことたしかにありますからね。

    私は「あなたは日本人らしくない日本人ですね」とか「あなたみたいな日本人ははじめてだ」とよく言われます。いったいどんなのが“日本人らしい”のでしょうね?
    | yahoi | 2007/09/15 12:09 AM |

    私の場合、Yahoiさんと正反対で、「典型的な日本人だね」って言われたことがあります。
    ある日、仲間と集まる機会があり、私は全員の都合を聞いて、なるべくみんなが集まれるよう調整していたら、友人に「貴方は典型的な日本人だね」って言われました。まぁアメリカ人なら、きっと適当に日時を決めて、来られる人は来てねって感じなんでしょうけど。
    一括りに「国籍が○○だから」と決めつけるのは間違っていると思う反面、文化の違いなのか、大きな括りでは国籍が関係していると思う事もありますね。
    結局、個人個人で付き合うと、日本人同士でもそうですが、相性ですからね。
    人と人の出会いは大切にしたいものです。
    | Mika | 2007/09/17 11:56 AM |

    Mikaさんは、とっても礼儀正しく律儀な方ですから、そこが“日本人”なのかもしれませんね。たぶん褒め言葉です。それに比べ、まじめ、勤勉、シャイなどが抜け落ちている私へのソレは褒め言葉ではないかもですね。でも、私はワタシですから、しょうがないです。
    | yahoi | 2007/09/23 2:02 AM |










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