2009.04.17 Friday
オスカーパーティ2009
今年も、ハイスクール行事オスカーパーティを観て来た。
このイベントの詳細は毎年書いているので省略。 違うのは、昨年8ドルだったチケットが今年は10ドル。なんちゅう高い! 長女のときには、チケット代3ドルぐらいの記憶があるけど年々値上がり……。 2003年、長女がシニアのときに、長女はベストアーティストというカテゴリーで、4人のノミニーとして選ばれた。残念ながらベストアーティストにはならなかったものの、千人以上いるマンモススクールの中で、自分が“アーティスト”として認められているレッテルをもらったようで娘はうれしかったようだ。卒業後娘はアート専攻で大学を卒業、今は大学院でファッションデザインを学んでいる。 振り返れば、我が家の子どもたちは、2001年にこのアメリカ・ミシガン州の片田舎に連れて来られ、「ハイ、今日からこの学校に通うように」と親から言い渡された。発展途上の国で習った未熟な英語だけを頼りに、いわば、よそ者として異なる文化、環境に慣れなければならなかったわけだから、家でのほほんとしていればいいだけの私より、それなりに苦労はあったと思う。それでもめげることなく、登校拒否になるでもなく、コツコツ日々を過しながら、自分のしたいこと、得意なことの活動を続けた。したいことを持ち活動を続けることってステキなことだ。 ギターを弾くのが大好きな息子たちは、長男がハイスクールシニアの2004年、オスカーパーティに余興バンドとして初出演し会場を総立ちにわかせた。当時は、ノミネートどころか他所から来た目立たないアジア人の息子の名前なんて誰も知らなかったが、息子たちの評判は一気に弾け、シニアイアーの翌年長男は念願のベストミュージャンの座をいただいた。ひとつしか年の違わない次男も負けずと活動を続け、長男に引き続き2006年の彼のシニアイアーにベストミュージシャンを受賞。 一方、末っ子は長男の率いるバンドメンバーでもあったため、小学校6年生のときから、ハイスクールイベントはじめ、ローカルイベントに参加し続けている。初めて出演した頃は体よりギターの方が大きいので、小さなミュージシャン「かっわいい!」と人気上昇。 そんなわけで、末息子のオスカー出演は今年で6度目。長男や次男は地道に活動を続け4年間かけて、ベストミュージシャンの座をモノにしたわけだけど、末っ子ばかりは、今さら評判作りをしなくても、吹奏楽、ジャズバンド、タレントショーなどなどあらゆる場面で、すでに顔が知れ渡っているため、フレッシュマンからノミネートされ、昨年ソフモアでベストミュージャンをいただき、今年は、ベストミュージシャンと、ベストシンガーとダブル受賞した。 学校イベントなのだから、単にお遊びと言ってしまえばそれまでだけど、学校でみんなが認めた、「こんなことのできるあの子、この子」の大公開イベントは、それぞれの青春の一ページだろう。 「超下手くそで怖いドライバー」「いちばんおしゃべりな女の子」「将来ほんとにオスカー像を手にするかもしれない人」なんて賞をもらい、にっこり笑顔で受賞挨拶をするハイスクールキッズを見ながら、「世界に一つだけの花」が鼻歌で出てきた。 |